存在の羽音

気ままに。自分と向き合う場所。自分を見つける場所。チラシ裏の独白。

夢日記:記憶のデバイス

 

夢を見ました。

怖い夢です。今起きて覚醒してしまうと怖いとは思わないのですが、実際夢の中にいる時には恐怖……というのか焦りや追い込まれている圧迫されているように感じました。

 

昔、’零’というホラーゲームがありましたが、その記憶があるからこんな夢を見たのかしら。それに私は大学にいた頃、写真部にもいましたから、その頃の記憶が混じっているようにも思えます。

 

夢の中には古びた日本屋敷がありました。三人ひと組のチームがいくつかあり、どうやらその屋敷を探検するようです。別に競う必要はないかもしれないんですが、私は競うものだと感じていました。皆の首にはカメラがぶら下げてあります。私も自分のカメラを首からぶら下げていました。

 

私のチームには、明るく素直なマイルドヤンキー?な若者男子と、ショートカットの女の子がおりました。今起きて振り返ると、誰かしら知っている人の顔を当てはめてしまうけれど、夢の中では、誰かわからない、私の知らない人でした。

 

皆がぞろぞろと屋敷に入っていく中、私たちはそちらへは向かわず、土手、河川敷のようなところを歩いていました。わたしは度々屋敷へ向かわなくてよいのか連れの二人に尋ねましたが、「いいの、いいの」とヤンキー君が返します。

 

そのうちに、よくはわからない、いろんな場所、いろんな景色が空に映っていました。よくは憶えていないのですが、背景は夕日の朱、そこに世界各地の景色があったように思います。学校や、街並みもあったようにも…記憶しています。

 

そのうち辺りは闇の中に包まれて、また屋敷の近くに来てしまいました。すると女の子が頭を抱えて震えはじめました。しきりに「こんなのはわたしじゃない!こんなのはわたしじゃない!」と叫んでいます。それから泡を吹いて空を向いて倒れました。

 

私は体がフワフワと浮きはじめて、必死に戻ろうとするのですが戻れません。それはカメラの中に戻ろうとする意識でした。ヤンキー君が私の肩を掴み、揺さぶって「しっかりしろ!」と声を掛けてくれます。私はたくさん、たくさん抗って、戻ろうとするのですが、ホラー映画のテンプレ的な髪の長い白装束の女幽霊が拒みます。邪魔をします。

「あなたの戻る容量なんてないんだから」

と言っていました。

 

私は私がわからなくなりました。元からわかっているわけでもないですが、私という自己の感覚が溶けてしまうかと思いました。結局、私というものは他者からみた「私」を規定する殻、外面と「私」を規定する私自身の記憶によって成り立っている。その心の記憶が崩れかかったのかもしれません。

必死になって戻ろうとしました。とても苦しいですし、焦り、逃げ出したい気持ち、うまく言えないですがマイナスのイメージが湧いていました。それでもそれに抗っていたら、その気持ちを失わないでいたら、目が覚めて、現実に戻ってこれました。

 

 

 

 

……そんな三月の夢でした。

 

 

 

仕事がずっと続いていて、それなりストレスを抱えているからこんな夢を見たのだろうか…。