存在の羽音

気ままに。自分と向き合う場所。自分を見つける場所。チラシ裏の独白。

夢のおはなし

 

 

夢を見ました。

まっしろな病室に、医者と思わしき人が二人、ベットの脇に立っている。

私はどうやら病を抱えているらしく、床に臥せっている。

医者二人の背後の奥には、恋人が座って心配そうにこちらを見ている。

医者がいうには、薬を飲むと、眠るように、一時間後、私は死んでしまうらしい。

その薬を飲むことになんの抵抗もなく私は飲みました。

最初は、ただ眺めていたんです。死ぬことに臆することなく、わけもわからず、ぽかーんと、自然と、違和感なく、穏やかな心持でした。

次第に、身体が酔った時のようにポワーッと熱くなり、思考が砕けてきました。

穏やかだった私は、なぜだか涙が止まらなくなり、彼女に泣きすがりました。

死ぬことに対する後悔ではなく、生きてきた自分の愚かしさを呪いました。

私は、何度も何度も彼女に許しを請いました。彼女はただ黙って私を抱きしめてなだめてくれます。そのうちに私は彼女のことを、とてもとても大切で、かけがえのないものだと感じるようになりました。だからこそ貴くて、余計に申し訳なさがこみ上げます。

 

 

そんな情景のなか、目が覚めました。

起きた時、目じりには涙が溜まってこぼれました。

そんな二月の朝でした。