存在の羽音

気ままに。自分と向き合う場所。自分を見つける場所。チラシ裏の独白。

ゆらゆらと

 

 

 自然しかない、ありのままの空もよいけれど、切り取った視界のなかに電線があっても悪くないものだ。風が吹くとその人工物はゆらゆらと揺れるし、風の強い日には鞭のようにしなっている。一度吹いた風は、同じ場所にとどまることはもうなく、地球を駆け巡る。きっと裸足で野をかける赤子のように、なんらの決まりもなく、思うのがままに進むんだ。それらを現象として分解してしまえば、解析されてしまうとしても、その赤子が歩くことそのものを分析しうることなどできないんだ。それが生きているということの秘密なんだと私は思っている。