存在の羽音

気ままに。自分と向き合う場所。自分を見つける場所。チラシ裏の独白。

 

 日の光はそれだけで上向きのイメージを持っている。夜の淑やかな肌触りも心地よいけれども、レース越しに突き抜けてくる光もまた心地よい。一日一日時が過ぎてゆく。儚い日々。朝目が覚めて、今日も一日大切にしよう。そう思える朝が私は好きだ。ふとすれば、何気なく過ごしてしまうのだけれど、毎日毎日貴重な一日一日なんだ。二度とは来ない。それをゆっくり味わって、珈琲を味わう。ひとつひとつのことが、大事に思える。目の前に広がる世界を余すことなく、自分の感受性の受け取れる限り受け止めたい。自分の世界を広げたい。決して戻れない、それが過去だから。すべてを乗り越えた最先端が、今の私だ。誰かに否定されても構わない。ただ私は私を離さない。

 出会いも別れも毎日なだれ込む新しい情景。すべてが愛おしい。楽しい。この体ひとつさえあれば、どこへだって行けるんだ。自分が見たいと思ったものを見に行ける。食べたいと思ったものを食べられる。時には時間がかかってしまうこともあるかもしれないけど、まだ時が許す限り、望んで手にすることはできるんだ。

 春の陽気でできた薄影は夜の闇より柔らかく優しく私の空間を彩っている。影にもいろいろあるのだな、と思う。