存在の羽音

気ままに。自分と向き合う場所。自分を見つける場所。チラシ裏の独白。

春でむん

 

 春ですね。来週はまた少し冷えるのかもしれませんが、あたたかいです。読書が進みます。いや季節に関わらず読書は進みます(笑)一週間で本棚に増えた冊数が12冊ほどかと。今は恋人の家でぐーたらして(家事はします)週一で自宅帰るような生活なのですが、気付くと他人の本棚に私の本がじわじわ増えてきているな…と。

 読み終わった本を並べて眺めるのも好きだったりします。単純に本が並んでるのも好きだったりします。久々に夏目漱石の猫も手に取りました。思ってたより文量あるな…という印象です。さっと手に取って買ってみたのが梶井基次郎の「檸檬」。遊びのある文章で読みやすい。かたくない。読んでいて少しだけ悪戯を働いたときのような心地よい自分にだけしわからない遊戯が感じられます。短編集なので、一つ一つはさくさく読めます。まだ後半読んでいないのでなんともですが…。

 気づけば三月も後半へ。もう少しで桜が咲きますね。待ち遠しい。毎年散っても散っても、何度でも桜は咲きます。

 

 

 

追記)「檸檬」を読み進めていくと、前半の日常の雰囲気とは変化して、後半は病の気が漂うのか暗い模様になっていきます。けれど巧みな文章は暗闇も美しく模写するものです。描かれた濃い藍色は幾度となく押し寄せる小波のように、心に響いてきます。