存在の羽音

気ままに。自分と向き合う場所。自分を見つける場所。チラシ裏の独白。

落伍者

 本を読んでは酒を飲むという至極素敵な日々を過ごしている。相方には人生の落伍者と揶揄されるが、人生張りつめていちゃあ疲れてしまう。休息も必要だ。目の前に次のやることが見えていて期限が定まっているのなら、それまで如何過ごそうとも私の勝手であり、そこに私の生きてきたものの要素が凝縮されていると言えよう。

 太宰の人間失格と斜陽を読んだが、とことどころ生の感覚が迫っている部分は心に響くところがあった。人間失格を初めて読んだのは小学生後半のことだったと思うが、あの頃とは違う感覚を持ったものだ。太宰も三島も、文章に艶がある。そこには美が宿っている。太宰は退廃的で三島は時に耽美である。私の好きな夏目漱石は葛藤であり苦悩である。鬱々しい。安吾には滅びの美学があるように思う。川端康成も買ってきたので、あす明後日は伊豆の踊子と雪国を読もうと思う。

 酒であればなんでも飲む。たいして暈は飲めないが、味は好きなのでなんでも手を付ける。でもまぁちびちび舐めるのならウイスキーやラム酒がいいのかな、と思う。よほど粗悪でなければ、飲んでうまければ構わない。スコッチもバーボンもジャパニーズもなんでもござれ。